子どもの頃の癖はなかなか抜けないものと言います。三つ子の魂百まで、というか、小3の魂30過ぎても、というべきか。
僕の場合「いい感じの木の枝」を見つけるとテンションが上がり、気がつけば振り回してしまう。
小学校の頃から僕は「いい感じの枝」が、落ちていると拾ってしまい、それを振り回すということを何千回、何万回とやってきました。
「いい感じの木の枝」というのは、言葉で説明しづらいのだけど、だいたい自分の腕くらいの長さで、太さは鉛筆くらい。先っぽがだんだん細くなる感じ。
ようするに、僕の中で手ごろなサイズ。振るとビュンビュンと音がなるくらいのしなやかさ。
こうした「いい感じの木の枝」が公園はもちろん、道の植え込みとか並木道にたまに落ちていることってあるじゃないですか。
気がつくと30歳過ぎた今でも無心で振っているんですよ、僕。
ビュンビュンと音をたてて、植え込みの草花をバシバシと叩いたり、無駄にかき分けてみたり。枝で地面をひきづってみたり。マンホールの穴に突き刺したり。壁をなぞってみたり。
なんなんすかね、これ?
悪い癖だなと思うのが、会社の人と飲んでいて、酔ってくると上司が一緒だったりするのに、枝を持っている自分がそこにいること。
枝でビシビシと電柱を叩きながら「課長、二次会の場所どうします?オッパブ行っちゃいますぅ?」とかやってる。
あまり憶えてないけど、店を出たところの植え込みに落ちてた「いい感じの木の枝」を発見して、それがあたかも自分のものだったかのように、迷わず握りしめたのでしょう。
一度、枝を持ったまま二次会にいたこともありました。
本当なんなんすかね、これ?
ただし、
「どうにかして、この癖をやめたいけど、どうすればいいのか?」
という話ではなく、意外と僕みたいな人っているんじゃないかなー、と。
かといって、別に「同じように、いい感じの木の枝を見つけると手に取ってしまう人はシェア!」とかお願いしてるんじゃない。
こんなことでわざわざみなさんの貴重なシェアを使わないでほしい。
もしいらっしゃったら、心の中だけでいいので「あ、俺も!」とつぶやいてくれたら幸いっす。