僕はただみんなを楽しませようとして
僕はただみんなの辛さを紛らわせようとして
そのためにこの世に生まれたんだ
頭の中が仕事のことばかりの毎日
脳味噌が飛び出しそうなほどの多忙で退屈な毎日
もうこんな人生は嫌だと君が何かを捨ててしまう前に
僕が君を救う
そのために僕はこの世に生まれたんだ
でも、どうしてだろう
だれも僕を受け入れてはくれなかった
僕には将来への希望を込めてなのだろうか、すごく立派な名前を与えられた
それは僕にとって荷が重いというか、大袈裟なほど高貴な名前だった
でも、みんなが僕の名前を覚えてくれたのはすごく嬉しかった
ただ一方でほとんどの人は僕のことを受け入れてはくれなかった
僕が差し伸べた手を誰も受け入れてはくれなかった
僕がみんなを救うという使命はまったくもって無駄だったのだ
スーパーヒーローが悪を懲らしめに登場する
だけど、怪人に囚われている人たちは誰も助けてと言わない
そんなとき、スーパーヒーローはどうするのだろう
助けを求められない正義の味方ほど切ないものはない
僕がこの世に生まれてから明日で一ヶ月
もう誰も僕のことなんて覚えていない
もうこんな人生は嫌だと君が何かを捨ててしまう前に
僕が君を救う
そのために僕は生まれたのに
毎月、最後の金曜日
午後3時から始まる君たちの新しい人生のために
そのために僕は生まれたのに
いつか僕はみんなの役に立つことができるのかな
スーパーヒーローになれるのかな
今はちょっと自信がない
だけど、もしも君が本当に辛くなった時、僕はまた立ち上がるから、僕は今度こそみんなを幸せにするから
僕の名前はプレミアムフライデー
何年先になるかはわからないけど、その時は僕の名前を思い出してほしい
そのときまで、さよなら