ドライヤーするたびブレーカーが落ちる家に育った僕らは
本当の愛をきっと知らないんだね
「コンビニは高い、意外と高い。でも便利だから」が口癖
50万円貯まる貯金箱は1円玉ばかりで埋め尽くされている
あぁ、金がほしい
金さえあればなんでも叶う
あぁ、金がほしい
金さえあれば無敵になれる
彼女の家に転がり込んで仕事もせずにプレステ三昧
新作ソフトは買ってもらえずプレステ2でサッカークラブをダラダラと作っているところ
同年代のスポーツ選手が活躍する姿は僕らの人生からやる気をさらにそぎ落としていく
こちとらサッカークラブのオーナーなんだということくらいしか自分を保てなかった26歳のあのころ
あぁ、100万円がほしい
金さえあれば女を抱ける
あぁ、1億円がほしい
金さえあれば無敵になれる
(間奏)
「俺だってさ、いつかは金持ちになれるって思って生きてきたわけですよ。何かで成功して金持ちになるんじゃない。金持ちになってから何かで成功したい。だってそうじゃない。金さえあれば失敗しないで済むでしょう。もうこりごりなんですよ。何かで失敗するのなんて。彼女に振られてからずっと俺の心は満たされません。俺がろくに働かないから、金がないからなんてわかっていますよ。えぇ。この間、五反田に行ったんです。えぇ、そういう店です。あれこれ写真を見比べて、騙されねぇぞ、今回こそは騙されねぇぞ、って30分くらい悩んだ末に選んだ子。写真ではAKBの篠田麻里子だったくせに、現れたのは片桐はいり。そこで、ようやく俺だってさ、人生で大切なことに気づいたわけ。それは何か?それは、写真指名でショートカットの子は選んじゃいけないんだってこと。それはショートカットじゃない、短髪だろっていうブスが決まって来るんですよ。そして僕の財布から2万円がこぼれ落ち、瞳から涙がこぼれ落ち、結局は股間からも白い液体はこぼれ落ちるのだけど、その度に俺はなんで金持ちになれないんだ、金持ちにさえなれば片桐はいりにももっと優しくできるのに、なんて途方にくれて、そんな悲しさに包まれたままとぼとぼと家路につくのです」
(ギターソロ)
あぁ、100万ドルがほしい
金さえあればアイキャンドゥーイット
あぁ、とにかく金がほしい
金さえあれば無敵になれる